日本研修を開催しました
2024年9月8日~9月15日で日本研修を開催しました。カンボジアからバッタンバン教員養成大学のチア・ラター学長、ホート・シノワン副学長、プノンペン教員養成大学とバッタンバン教員養成大学の教官9名、カンボジアオフィスから3名の計14名が来日しました。
現在、本事業では、カンボジアの教員養成大学における中学校課程の学校保健コース開設に向けた教科書作成を行っています。また、学校保健コース以外の学生を対象とした1単位分の健康教育の講義も開設予定です。そのため、今回の日本研修では、日本の中学校視察、中学校課程における教科書の解説を中心としたプログラムで構成しました。
研修開講式では、東京学芸大学の國分充学長から歓迎の挨拶があり、バッタンバン教員養成大学のチア・ラター学長が挨拶を述べました。プロジェクトリーダーの朝倉隆司特命教授より研修の目的と日本の学校の現状についての講義が行われました。
学校視察では、学芸大附属小金井小学校、学芸大学附属国際中等教育学校、町田市立南中学校、座間市立相模中学校を訪問。クメール語のウェルカムボードや中学生との交流時間など、各校での心温める歓迎に感動しました。
各校では、体育科教員による保健の授業、養護教諭等による保健指導、保健室見学などをさせていただきました。保健室見学では、日本の児童生徒が抱えるメンタルヘルスなどの健康課題に対して、養護教諭だけではなく、他の教員や専門家らとチームとして取り組んでいるという話が、各校の養護教諭からあがっていたのが印象的でした。
別日、杏林大学の籠谷恵准教授から小児保健について、埼玉大学の齋藤千景教授から日本の保健室の歴史と役割の変遷についての講義を受けました。
訪問先の学校でも、講義の中でも、事前に設定していた各自の研修目的に沿った内容を中心に、活発な質疑応答が行われました!
研修後半では、本事業を助成してくださっている日本財団を表敬訪問。森祐次常務より歓迎の挨拶を頂きました。
研修修了式では、各教官から研修成果と課題の発表が行われ、日本で学んだことをカンボジアの学校保健に合った形で活かしていきたいとの積極的な意見が聞かれました。
今回で3回目となる日本研修ですが、他のプログラムも含めて何度目かの来日となる教官や、日本が初めてという教官も。みなさん、過密なスケジュールの中、最後まで元気に過ごすことができました!
視察先の学校をはじめ、日本研修を支えてくださった皆様に深く感謝申し上げます。