第17回 学校保健研修 開催

5月28日から30日、シェムリアップにて学校保健教官トレーニングを開催しました。

カンボジア教育省学校保健局から、Yung Kunthearith様、EK Titthida様、Hun Sophorn様のご出席を賜りました。2日目には、日本財団から森常務、松島様、堀江様が研修に参加してくださいました。

1日目には、朝倉教授より中学校課程の全学生向けの教養科目(1単位15時間)の学校保健教科書についての概要説明、プノンペン教員養成大学のSaomoline先生による『救急処置』の大学生向け模擬授業、教員養成大学の教官たちが附属小学校で実施した身長・体重測定、視力検査の報告と結果の分析の発表が行われました。教官たちが附属学校の教員の方々にやり方等を教えながら、協働して実施したとのことで、今後も継続していきたいとの意気込みが語られました。

2日目は、バッタンバン教員養成大学のBunmakara先生による『生活習慣と健康』の大学生向け模擬授業、小学校課程の学校保健教科書の改訂作業、朝倉教授による教員の資質に関するコンピテンシーカードゲームを行いました。

3日目は、小学校訪問でした。シェムリアップ州にあるPrey Chrouk Primary Schoolという公立学校です。
ここには、バッタンバン教員養成大学で学校保健科目を学んだ卒業生が、教員として活躍しています。
今回は6年生のクラスで、その先生による『寄生虫』についての保健の授業を全員で見学しました。
当日、2クラス合同だったため、ぎゅうぎゅうづめのクラスでしたが、寄生虫の写真などを提示したり、グループワークをしたりと工夫が見られました。終了後、教員養成大学の教官がうれしそうに、教え子である卒業生と写真を撮っている姿がほほえましかったです。
今後、各州で奮闘する卒業生を訪問し、都市部近郊のみならず、農村部など、各州での保健の授業の現状を把握できるようにステップアップしていけたらよいなと考えます。

また、プノンペン教員養成大学のKhim先生とバッタンバン教員養成大学のSomnea先生による『学校安全と危機管理』に関する授業が、3年生のクラスで行われました。グループワークで、行動が描かれたイラストカードを、安全な行動か危険な行動かに分類していくグループワークを取り入れていました。答えあわせでは、子どもたちの拍手と歓声が起き、低学年でもわかりやすく楽しい保健の授業となりました。
普段は、大学生に教えている教官も、小学生を教えるモードに切り替わっており、さすがだなと感心する今回のトレーニングの終わりでした。

模擬授業でのロールプレイ
附属小学校での健康診断結果
訪問した小学校にて

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