第1フェーズ:カンボジアの全ての子供たちのための学校保健サービス創生事業 閉講式

東京学芸大学が主導する本事業は、日本財団の助成を受け、カンボジアの教育・青少年・スポーツ省の支援のもと、プノンペンおよびバッタンバン教員養成大学と協力し、2020年より実施してきました。

このたび、2025年12月12日(金)に、カンボジアのプノンペンにおいて、「School Health for All Cambodian Children (SHCC)の第1フェーズ(2020年~2025年)」閉講式が執り行われました。閉講式には、カンボジアの教育・青少年・スポーツ省の大臣であるHong Chuan Naron副首相にご臨席頂きました。また、Kim Sethany教育長官、学校保健局の関係者、プノンペンおよびバッタンバンの教員養成大学学長、日本財団および東京学芸大学の関係者、これまで第1フェーズに関わりご支援くださった関係者のみなさまをお招きしました。

閉講式では、SHCCのプロジェクトリーダーである朝倉隆司教授がこれまでの事業の成果を報告し、日本財団の有川孝常務理事、教育大臣のHong Chuan Naron副首相からもご挨拶を頂きました。カンボジア王国政府は、2030年には中所得国、2050年には高所得国入りを目指しており、質の高い教育の整備および人材育成を重要な課題のひとつとして捉えています。 教育大臣のHong Chuan Naron副首相のスピーチでは、教育、しいては国の発展において、人々が健康であることが不可欠であり、学校保健は、学生の学びの質を決定する重要な要素であり、社会の持続可能な発展の基礎となることを強調されました。 SHCCプロジェクトが第一フェーズにおいて製作した「小学校教員養成課程用 学校保健教科書」「教師用指導書」「中学校教員養成課程 共通科目 学校保健教科書」を高く評価して頂きました。

さらに、閉講式では、Hong Chuan Naron教育大臣より、第一フェーズの研修を受講した教員養成大学の学校保健を担当する教官たちに、修了証書が授与されました。SHCCのメンバーである現地の教官たちは、国から正式に学校保健の担当の教官であることが認められました。

SHCCは、2026年1月より、朝倉隆司教授が立ち上げたNGO法人主導のもと、第2フェーズに入ります。第2フェーズでは、中学校教員養成課程の学校保健教育専門コースにおける教科書の製作に取り組みます。引き続き、カンボジアの関係者のみなさまと協力しながら、プロジェクトを進めてまいります。

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